06-0426ロバート・パーカー ブルゴーニュ~傑出した造り手!ミッシェル・ニーロン[7]幻の特級

ニーロンの特級となれば、これはもう超プレミア品。
極めて生産量が少なく、この特級を手に入れる為には
1級や村名ワインを一緒に買い上げる必要があります。

一般消費者に対しては、特級1本に対し、4~6本程度の
抱き合わせで売ってますが、
ワイン屋が仕入れるのは、特級1本に対し36本~48本が
標準的な抱き合わせ数量となります。

公正取引委員会が目を剥きそうな状況ですが、
もし特級を1本だけで、売り手・買い手の綱引きで
相場を形成させれば、すぐに倍、そして数年かけて
3倍~4倍程度には到達するような気がします。

欲する気持ちの踏み絵のようなものであり、
この価格で落ち着いているならば、
現状の抱き合わせ販売の方が良いのかも知れません。

ニーロンの所有するのは、
バタール・モンラッシェが0.12ha、70年樹齢。
シュヴァリエ・モンラッシェが0.2ha、40年樹齢。

たったこれだけの面積、生産量が合計4000本ほどという
幻的な存在になってしまうのもご理解戴けるでしょう。

  100105_09シュバリエ・モンラッシェ
グラン・クリュ [2004]+5本セット

とりあえず、ロマネコンティよりも少ないのですが、
そこまで価格が高くないからこそ、
超セレブたちの目の焦点からはズレている…
なのでまだ我々が手にできる可能性のあるワイン。

それがこのニーロンの特級。

ホンモノを探している人にこそ、手にして欲しい銘柄です。

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06-0425ロバート・パーカー ブルゴーニュ~傑出した造り手! ミッシェル・ニーロン[6]特級の名

ニーロンは、シャサーニュ・モンラッシェの村名ワイン、
そして前に御紹介したいくつかの1級畑に加え、
特級畑を2つ所有しています。

この特級畑たちの名前は、似通っている上に複雑で、
真っ向勝負だと覚え難くて困りました。

が、京都の通り名の数え歌のような
印象づけ?…と思えるほどの、
チョィとしたストーリーがありますので、
今回は、やや下品かも知れませんがそのお話をどうぞ。

同じモンラッシェと名がつく二つの村=
北のピュリニィ、南のシャサーニュ。
その二つにまたがる特級畑は、[1]「モンラッシェ」です。
100105_06
が、その東側に同様に2村にまたがる
[3]「バタール・モンラッシェ」こそが話の主役。
バタールとは私生児・庶子…という意味です。

さて、両村の最も北にある特級畑=[2]シュヴァリエですが
これは騎士の意味であり、この辺りの領主様、
権力を持った男と考えて良いでしょう。

1級畑[A]レ・カイユレのかつての名前は”Domoiselle”
すなわち未婚女性。
その東隣[B]レ・ピュセルとの間の道を歩いている時、
領主様は急に欲情したというのです。
こちらの畑名の意味は「処女」。

で、[3]バタール=「私生児」が生まれる事になります。
騎士である領主様には嫡子が居たのですが戦死した為、
この庶子を跡継ぎにする事にしたのです。

それを知った村人達が、
[4]ビアンビニュー=「歓迎!」と叫び回りました。
その騒ぎに、当の赤ちゃんは驚き
[5]クリオ=「おぎゃぁ!」と泣いた…
というものです。

出来すぎたストーリーではありますが、
両モンラッシェ村の特級の名前を、位置も合わせて
覚え易いかな…と思います。

鋼のような白、世界最高のシャルドネを産み出す村々、
そのモンラッシェの語源さえ、「禿げ山」いう事ですから
憧れの産地に夢ばかり見てしまう我々の妄想を
現実のシビアな世界に引き戻す効果もあるかも知れません。

ミッシェル・ニーロンは、
シュヴァリエ・モンラッシェを0.2haと、
バタール・モンラッシェを僅か0.12ha所有しています。

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バタール・モンラッシェ
グラン・クリュ [2004]

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シュヴァリエ・モンラッシェ
グラン・クリュ [2004]

これこそは、幻の白。
生産量はロマネ・コンティよりも少なく、
究極のシャルドネを楽しめる芸術品。

信用できる店(コンディションさえ良ければ)で売ってたら、
少々高くても絶対に買い!のワインです。

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06-0423ロバート・パーカー ブルゴーニュ~傑出した造り手! ミッシェル・ニーロン[5]果樹園?

100105_05元来、生産本数が少なく、見つければ買い!
と言われるニーロンのワインですが、
多くの畑を、僅かずつ所有しており、
新しい感動に出会える可能性も高いように思います。

所有畑のリストには、ずっと載っていたのですが、
私自身が、2004年入荷の今回初めて出会ったのが、
このVergers(ヴェルジェ)です。

サントーバン村に近い北寄りですが、
辞書通りの意味だと“果樹園”、
フルーツの溢れる香をついつい期待してしまいそうな
名前です。

ニーロンの発酵は小さなステンレスタンクと小樽を半々併用し、
巧みで手間のかかる方法で仕上げていくようです。
新樽比率は1級で20%前後と低めなことが、
この艶やかな味わいを創り上げるに違いありません。
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエール・クリュ レ・ヴェルジェ [2004]ミッシェル・ニー...
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエール・クリュ
レ・ヴェルジェ [2004]

時間が経って温度が上がり、ワインが開き切った時、
目隠しで嗅がされたなら、
「オレンジ果汁!」って言う人も居そうなぐらい、
柑橘系の香に溢れています。

ニーロンの造りに惚れ直してしまう1本です。

シャサーニュ・モンラッシェ プルミエール・クリュ ヴェルジェ[2008]ミッシェル・ニーロン 750ml
11011p1

06-0422ロバート・パーカー ブルゴーニュ~傑出した造り手! ミッシェル・ニーロン[4]樹齢の高い1級「レ・ショーム」

ニーロンさんの畑は、1926年(なんと約80年も前)に
植えられた樹がメイン。
その後、1962年~68年にも植えましたから、
最も新しいものでも37年樹齢です。

もちろん、徐々に植え替えざるを得ないので
18~20年の齢のものもありますが、
とにかく、古木の比率が高いのは間違いありません。

それは、ニーロンさんが、古木からの低収量の
ワインが最高であると信じて疑わないから。
そしてそれは、飲んでみると、確かに正しいです。

レ・ショーム畑は、辞書通り“切り株”の意味なのでしょうか。
北東向きの冷涼な斜面で、平均樹齢は何と70年。
石灰が多い土質、そして緩やかな日照、
そして何よりも自慢の古木という事もあり、
繊細でエレガントなワインになります。

と言っても彼が造るワインの中での話であり、
濃縮度合いは十分。そして滑らか。
香と味のインパクトは、心に穴を空けてしまうほど。
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シャサーニュ・モンラッシェ プルミエール・クリュ
レ・ショーム [2004]

もし、この畑に切り株があるのなら、
それに腰掛けながら、日がな一日、
葡萄が実るのを見ていたい…と思ってしまうほどの
味と香です。

シャサーニュ・モンラッシェ プルミエール・クリュ レ・ショーム[2008]ミッシェル・ニーロン 750ml
11011p1

0604-21ロバート・パーカー ブルゴーニュ~傑出した造り手! ミッシェル・ニーロン[3]重みと膨らみの1級「ラ・マルトロワ」

畑が極めて複雑に入り組むのがブルゴーニュの特徴、
しかし唯一無二のテロワールを産み出す複雑さこそが
ブルゴーニュの魅力なのでしょう。

[2]で御紹介した「レ・シャンガン」と道を隔てた向かいにあるのが
この「ラ・マルトロワ」ですが、この畑はさらに
4つの区画に分割されます。
北から「レ・プラセ」、「シャサーニュ」、「エ・クレツ」、
そしてこの「ラ・マルトロワ」です。

ややこしいですが、1級畑「ラ・マルトロワ」の中の
「ラ・マルトロワ」区画と判断すれば良いでしょう。
最もそれらしい部分だからでしょうか、
土壌の関係からか、他のニーロン所有の1級畑より
重みを感じさせる、飲み応えのある味に仕上がるようです。

その畑には25年樹齢の葡萄が植えられ、
ニーロンの1級の中でも、最も人気があるワインです。
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シャサーニュ・モンラッシェ プルミエール・クリュ
クロ・ド・ラ・マルトロア [2004]

控えめな新樽使用率は、まるで胸が大きく開いたドレスを着た美女。
正式な場に出る服を着ているのに、
中身をイヤという程にアピールしてきます。
その豊満でふくよかな曲線は
うむを言わせず私の心を惹き付けてしまうのです。

シャサーニュ・モンラッシェ プルミエール・クリュ クロ・ド・ラ・マルトロア[2008]ミッシェル・ニーロン 750ml
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06-0420ロバート・パーカー ブルゴーニュ~傑出した造り手! ミッシェル・ニーロン[2]優しい1級「レ・シャンガン」

ブルゴーニュ・ワインは、少し売れ行きが芳しくない…
そんな良くない印象がある一方、
傑出した造り手のワインは、すぐに不足してしまいます。

特にこのミッシェル・ニーロンなんて割当・抱き合わせ販売です。
これは畑の狭さに加えて、収穫量を厳しく制限するからです。

その味は、村名ワインでも恐ろしいほどに凝縮感があり、
複雑で多くの香に溢れています。
ましてやプルミエール・クリュ=1級になりますと、
より凝縮し、濃度が上がり、エレガントさが加わります。

ニーロンがいくつか所有する1級の中で、
山側に位置して比較的若い樹齢で、優しい味わいになるのが
「レ・シャンガン」です。

私が感じているだけかも知れませんが、
「シャン」はピシッとしたような、シャープな語感、
末尾の「ガン」という音は、何かにぶつかったような響きに思え、
彼所有1級畑の中では、一番強いような印象を受けています。

が、最もエレガントで優しく、お料理に合わせ易いワイン。
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエール・クリュ レ・シャンガン[2008]ミッシェル・ニーロン 750ml

06-0419ロバート・パーカー ブルゴーニュ~傑出した造り手! ミッシェル・ニーロン[1] 読み方が…

フランス語ってのは特に私にとって難しいです。
一応、第二外国語はフランス語をとったのですが、
読み方を間違えて、よく恥ずかしい思いをしました(今もします)。

30年近く前になりますが、Hermitageを「ハーミティジ」、
Mercureyを「マーキュリー」って読んでましたので、
このカタカナ名で探してなかなか見つからなくて困ったりもしました。

フランス語の発音はHがサイレントだからエルミタージュだ、
rは発音するからメルキュレィだ…と分かったのは
恥ずかしながら何年も経ってでした。

で、この(MICHEL) NIELLONに出会った時、
LLという綴りは、フランス語だとYの音になると習ってましたので、
「ニーヨン」と読みました。

もちろん、これで通用はするのですが、
人によっては、「ニーロン」と発音してます。
それを聞いて「お前、間違ってるぞ。LLはYの音じゃ!」と
心の中で思っていました。

が、インポーターで働くフランス人で、この蔵元に
買い付けに行く人と造り方について話していた時、
ちょうど名前の話になったので、聞いてみますと
発音は、「ニーロン」でした。

間違いないのか?と目を三角にして何度も聞きましたが、
ニーヨンでなく、「蔵元の本人が“ニーロン”と発音している」
との事でした。

例外があるのが“規則”というものならば、
国民性から、特に例外が多いフランスの、
ブルゴーニュ地方の黄金の丘。

シャサーニュ・モンラッシェ村にある
最高のワイン蔵元の名前は
「ニーロン」と発音するのが正しいようです。

この造り手の、村名ワイン=シャサーニュ・モンラッシェでも
樹齢は40年、若くても20年という古木ばかり。
だけとわずか1ヘクタールしかない上に、
ニーロンさんは低収量にする事が良いワインの条件だと考えています。
シャサーニュ・モンラッシェ ブラン [2004]ミッシェル・ニーロンChassagne-Montrachet Blanc ...
シャサーニュ・モンラッシェ ブラン [2004]

それは、見れば惹き付けられる輝きを持った薄い黄金色、
嗅げばすぐに分かる美しい香、
飲めば瞬時に圧倒してくる凝縮感。
ブルゴーニュ・ワインは高いので敬遠がちな私でさえ、
引き込まれてしまう最高の造り手です。

シャサーニュモンラッシェ ブラン[2008]ミシェル・ニーロン 750ml
シャサーニュモンラッシェ ブラン[2008]ミシェル・ニーロン 750ml