10-0513 今月はブランケット!

イル・ラ・フォルジュ ヴィーニュ・デ・コトー シャルドネ 2008 ヴァン・ド・ペイ・ドック
Ile La Forge Vignes des Coteaux Chardonnay 2008 Vin de Pays d’Oc

倉敷美観地区・フテューラ・フルールのシェフが、
この日、例によってお料理を持って登場!

今月のランチメニューは、仔牛のブランケット。
脂っこさは少なそうだし、白いソースということで
今回は白を選択するのが妥当?
と思いを巡らせる。

ワイン自体が美味しいもの、
価格が控えめなもの、
抜栓して数日間は美味しさを維持できるもの、
そして、このお料理と美しく調和するもの…
という条件で考える。

ワインが主張し過ぎると
お料理とぶつかり合う。
と言って、引き過ぎると美味しく感じない。
微妙な均衡を狙わなければ
到達できない領域を目指す。
価格も上限を考えなければならないし
年数を経た物では日持ちがしないので
できれば若くて実力を発揮できるもの。

そして、結論として導き出したのがこれ。
南仏・ラングドックの巧者=ポール・マスが
造るシャルドネ。

舌触り滑らか、まったりとした印象のシャルドネ。
でもフルーティーさをきっちりと持っている。
派手でないオレンジ&蜂蜜香。
樽貯蔵を謳いながらも、抑え気味のオーク香、
そして心地良いナッツ風味。
どの要素も、一歩引いた部分で構成され、
それが懐の深さになってお料理を受け容れる。

ホワイトソース煮込みと無理なく調和し、
美味しさは違う次元へと進んでいく。

この心地良いマリアージュ、きっと
「おいしい!」
というお客様の言葉を引き出してくれるに違いない。

時代が追いついてきた…リアルワインガイド・旨安ワイン6本セット【関東~九州送料無料】
イル・ラフォルジュが含まれるセットです。

10-0501 ボルドー物語 [06-5]

シャトー・ラトゥール その5
最高のワインの一つ

第二次世界大戦後、ラトゥールは、
イギリスの財閥・ピアソン家に買い取られた。
もしかしたら、老将トゥールボットの求める心が
時空を越えて生き続けたのかも知れない。

ピアソン家は英国人の意地にかけ、この偉大なシャトーを
万全なものにしたように思える。
1989年からアルコール業界大手・アライド・ライオンズと共同経営し、
成果を上げている。

伝統的を確実に維持しながらも、ステンレスタンクなど
現代のハイテクをいち早く採用、最高の品質を常に提供する“塔”は、
ボルドーの1級の中でも、最高であると考える人は多い。

剛毅で情けを持ち、媚びず、しかし気品を鼻にかけず、
がっしりと頼もしいボディからは男らしさを放つ…
永年に渡り熟成を積み重ねていくラトゥールこそ、
ボルドーで最高のワインの一つと言って良いのだろう。

[To Be Continued…]

シャトー・ラトゥール[1994]Chateau Latour 1994

10-0501 ボルドー物語 [06-4]

シャトー・ラトゥール その4
もう一匹のライオン

百年戦争の終わりなき戦火で、
葡萄畑は言うまでもなく、シンボルである塔でさえ
無惨な姿となってしまったシャトー・ラトゥール。
長い長い戦いの後、フランスの手に戻ったものの、
その後、何人かの持ち主を経ることになる。

そして1600年の後半、セギュール家の所有に落ち着く。
同家は、ラフィット・ロートシルト、ムートン・ロートシルトの
所有者でもあったのは御存知の通り。
当時ボルドーで指折りの葡萄園を数多く持っていた。

持ち主の都合もあるだろうが、財産を手離さねばならぬ時、
大切な方を後回しにするのは人間の本能。
セギュール家は、ラフィットやムートンの方を先に手放している。
それだけでもラトゥールの価値がお分かり頂けるだろう。

最初に手にしてから300年余り手放さず、品質向上に努め、
揺るぎない1級としての存在を維持し続けた。
華やかな女性が登場しないこのシャトーだが、
セギュールこそ品質と名をトップに維持し続けた
もう一匹のライオンと言えるだろう。

[To Be Continued…]

シャトー・ラトゥール[1994]Chateau Latour 1994

10-0501 ボルドー物語 [06-3]

シャトー・ラトゥール その3
奪還を望む理由

シャトー・ラトゥールの塔の上に立つのは
老将軍=ジョン・トゥールボット。
百年戦争が終わりに近づいた頃
(英国の支配が終盤に近付いた頃)、
この周囲の要塞を守っていた老将軍。
1452年にフランス軍に破れ、
一度は英国に撤退せざるを得なくなった。

しかし彼は奪還を胸に、再びこの地に進軍して来る。
執着したのは、軍事拠点としての価値だったか、
それともワインだったのか…。

サンジュリアン村にある超有名なシャトーに
彼自身の名を冠している(*205)ことからも、
きっと後者だったと思い込みたいのがワイン好きの心だ。

[To Be Continued…]
————————————
(*205)シャトー・タルボは、ボルドー地方、メドック地区の
サンジュリアン村にあり、1855年格付けでは四級ながら
実力は二~三級の、大変優秀なシャトーである。

シャトー・ラトゥール[1994]Chateau Latour 1994

10-0501 ボルドー物語 [06-2]

シャトー・ラトゥール その2
老将軍ジョン・トゥールボット

品質的には、ルイ15世の時代から、
ラフィットやマルゴー以上だったにもかかわらず、
余り宮廷には登場しなかった今回の主役
シャトー・ラトゥール。

その理由は、味わいの逞しさ(*204)にもよる
と考えて良いだろう。
繊細華美な趣味に明け暮れ、力より雅を喜ぶ貴族達には、
勇者=ラトゥールの味わいはパワフルすぎたのかも知れない。

存在自体が、晩餐会や華やかさからは程遠い 『勇者』。
ラベルに描かれるのも、優雅なシャトーの遠景でなく、
塔の上にライオンが跨っているもの。
そこには雄々しく立つべき勇者が居る、ということなのだ。

現在はフランスの領地であるボルドーも、かつてはイギリス領で、
このラトゥール自体が戦略的な見地からは“出城”だった。
陸沿いに攻めて来るフランス軍、大西洋~ジロンド河を
テリトリーとする海賊や敵軍を見張る必要があった。

舞台が宮廷でなく、一触即発の最前線だとすれば、
登場人物もそれにふさわしい人物になる。
理知的なポンパドールも肉感的なデュバリも登場しない代わりに、
シェイクスピアも綴った老将軍=ジョン・トゥールボットが
この塔のライオンとなる。

[To Be Continued…]
————————————
(*204)2005年に、当店在庫の1979年物を試飲したが、
20年以上経っているにもかかわらず、まだ固く閉じていた。
コルクさえ傷まなければ、寿命の半ばにも達してない印象。
つまり、そこそこ良作年であれば、50年は余裕をもって
生きる力を有していると判断できる品質。

シャトー・ラトゥール[1994]Chateau Latour 1979 Chateau Latour 1994

10-0501 ボルドー物語 [06-1]

シャトー・ラトゥール その1
宮廷で持て囃されぬ者

『ブルゴーニュはワインの王、ボルドーは女王』
というワイン界では常識となっている言葉を聞き、
疑問を抱かれた方も多いのではないだろうか。

深く濃く、力強く感じるボルドーワインに比べ、
個性を持ちながらも適度なボディと鮮やかな色彩のブルゴーニュ。
現代の両者を飲み比べれば、逆に感じて当然だと思う。

しかしながら、ボルドーの最上級のワイン達には、
常に女性がオーバーラップする。
ルイ15世の時代に宮廷で登場していたにもかかわらず、
イメージが重なるのは、能力に優れて美男な王ではなく、
前のストーリー通り、ポンパドール夫人やデュバリ夫人。
だからこそ、ボルドーワインを女王と呼ぶのだろう。

c0178330_23311870そんな印象のボルドーワインの中で、
極めて異彩を放つシャトーが1つ存在する。

それは、男性の象徴である『塔』を
シンボライズしているから…だけではなく、
その歴史に深く関わるのが
雄々しい男だからかも知れない。

その名は、既にお気付きだと思うが、
シャトー・ラトゥール(塔)。

品質的にはルイ15世の時代から
ラフィットやマルゴー以上だったと思われるが、
宮廷で持て囃されることはなかったようだ。

[To Be Continued…]

シャトー・ラトゥール[1994]Chateau Latour 1994

10-0429 テイク・アウト フテューラ

フテューラ・フルール
〒710-0045倉敷市船倉町1253-1 ローズガーデンビル1F
TEL 086-422-6856

倉敷美観地区にあるフレンチ
フテューラ・フルールのシェフにワガママを言ってみた。
「ちょっと一杯ワインを飲みたいって時、持ち帰りができると嬉しいんだけど…」

c0178330_10502852
するとシェフ、しっかり企画したメニューを届けてくれたので、
夕食をかねてチョイと注文してみた。
(電話で注文しておくと、準備が整っていて、すぐ手にできそう)
こんな袋に入れてくれてました。

c0178330_105040667199w
パテ
1,200円

見た目に反して、
かなりのボリューム。
ピスタチオがいい
アクセントになって、
味わいに複雑さを
添えている。
コクある、優しい味わい。
ワインはマランジェなんかよさそう。



c0178330_105047934783w
キッシュ サラダ付き
800円

「トースターか何かで、ちょっと
温め直した方が美味しいですよ。」
というアドバイスに従って
ちょっと温めて…
これも、4人で分けても
よかったかな。具材たっぷり。
キリッとした白が飲みたい。


c0178330_105059147257w
自家製ハム  ピクルス付き
800円
添えられた粒マスタードと
自家製のピクルスが
真面目な作りの
ハムと見事に調和。
真面目な造りの
コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ
なんか良さそう。



c0178330_10518250175w
サーモンの冷製 サラダ付き
1,000円

分厚いサーモンがドーンと
シェフこだわりの自家製マヨネーズに乗っかって、
サラダを上手に盛れば
たちまち立派なオードブル。
ワインはお約束通りの
ソーヴィニヨンブランで
シャトー・デュ・クロ白。



c0178330_105117982794w
サラダニソワーズ
1,000円
ニース風サラダ。定番のゆで卵、おしみなくオリーブが
入って、ジャガイモたっぷり、極めつけは自家製の
オイルサーディン。
これだけでも、一人なら十分。
おしゃれで、盛りだくさん。
セクシーな曲線が魅力の
プロヴァンスのロゼで。

c0178330_105125636857w
ラタトゥイユ
800円

煮込みは、沢山作る方が
絶対に美味しい!
まさにそんな味わい。
素材それぞれの味わいが
しみじみ美味しい、
野菜煮込みフランス版。
これ、どんなワインもOK
なのでワインらしいボルドーは
いかがかな…。
この他に
◎シェフの気まぐれサンド  スープ付き
800円
◎バゲット
400円
がメニューにある。

買ってきたものを家族三人で分けて、皿に盛り合わせて酒盛り開始!
ちょっと、盛り合わせ方が…絵的に美しくない!?って、シェフにお叱りを
受けそうだけど…。ご勘弁。
c0178330_10513574


ご自宅で、アウトドアで、気軽に本格フレンチ!
これは、ちょっとばかりのぜーたくかも。

長編記事 総合インデックス[index]

連続物になった話題は、以下にリンク表を作りました。このページから飛んで下さい。

マリアージュ(食事会)

テイスティング

訪問

ストーリー

映画タイアップ

今月もワクワク!シェフのお料理 futur en fleur -bistro-[index]


倉敷美観地区の入り口にあるフレンチ・レストラン「フテューラ・フルール」。
ここのシェフ、お料理&ワインのマリアージュに殊の外熱心だ。
今日も休憩時間を利用して、湯気の立つ次のランチメニューを御持参下さった。
さて、今月のメニューは…

09-1203 今月も来た!シェフのお料理!
仔羊のロースト ナヴァラン風

10-0105 来たな今月も!マメなシェフめ!!
讃岐コーチンのフリカッセ

10-0131 来たよ今月も!シェフのお料理!
六白黒豚のコンフィ ゴボウとレンズ豆のラグー添え

10-0302 今月も登場!シェフのお料理!
牛バベットのポワレ ロースト野菜添え ソース:ブール・マルシャン・ド・ヴァン

10-0402 今月もワクワク!シェフのお料理!
日向鶏のソテー 新じゃがとズッキーニのパルミジャーノ添え

10-0429 テイク・アウト フテューラ
ご自宅で、アウトドアで、気軽に本格フレンチ!

10-0513 今月はブランケット!
イル・ラ・フォルジュ ヴィーニュ・デ・コトー シャルドネ 2008 ヴァン・ド・ペイ・ドック

10-0528 マリアージュの王道
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2006 ミッシェル・ピカール

10-0702 副菜のひとつ?それとも…
やんばる島豚の
シャルキュトリー風

10-0801 夏のランチ
仔羊もも肉のロースト タプナード風味
ナス・マッシュルームのローズマリーラグー添え

10-0917 今月は親鶏のコンフィ
親鶏のコンフィ
ジャガイモと空芯菜のソテー添え

10-1013 食べてきました
四万十ポーク
肩ロースのロースト セージ風味

11-0107 今月の料理、アルザス気分
シュークルート ガルニ

11-0211 フレンチの定番
Coq au Vin

11-0301 今月は、ビール煮込
Carbonnades

11-0401 今月のランチ、スペアリブ…

11-0501 今月も新しいランチ・メニュー!

11-0603 遅れて来た?今月のランチ・メニュー

11-0708 やっぱり来た!今月のランチ・メニュー

11-0806 今月のランチは辛口!

11-0831 プロヴァンス風、今月のランチ!

11-1003 カスレなら南仏のワイン

10-0424 聖者に向かう竜 part2

1996 コート・ド・プロヴァンス ルージュ
キュヴェ・サン・ミッシェル
ドメーヌ・デュ・ドラゴン
Cotes de Provence A.C
Cuvee Saint Michel Eleve en Fut de Chene
Domaine du Dragon

八田商店のスタッフの求めに応じて送ったこの1996年。
14年前のワイン…と簡単に受け止められるかも知れない。
しかし、その依頼には、大きな価値が隠れている。

まずは、八田商店が、最高の取扱で当店へ届けていること。
元来、ドイツワインなどで実績があった同社は、
抜群の品質で安心感があった。
リーファー・コンテナがまだまだ常識とは言えない時代から、
同社は信念を持ってリーファーを使っていた。
ズサンな輸入業者の場合、当店に届く迄にダメージを
受けている場合も多かった。
(そんな業者とケンカし、取引を止めた事も多々…)

そして、当店の貯蔵。
世界基準を自負するセラーは、確実に12℃±0.5℃、湿度約70%を維持。
このワインが届いて以来、10年以上、その環境下で寝かせていた。

並列に配備した冷却機は、万一の際に片方でも零下に導ける能力。
その上、停電が最も少ないエリア(市の中枢地域)に所在しているので
平成16年台風18号の塩害の時でさえ、停電は僅か5分で解消。
ワインを育てる為に、心血を注いだシステム。

更に、私が開催するワイン教室で、「熟成ワイン」として定期的に抜栓、
品質のチェックも行う…という盤石の体制。

お互いが持つ揺るぎない自信が、
この依頼を生み、応えられた理由なのだ。

抜栓して注げば、色彩は、充分過ぎるほど深く美しいルビー色…
と評したのは1999年の5月。今は、
エッジから中心にかけて煉瓦色。熟成を充分に感じさせる魅惑的色合い。
香はハーブの香にスパイシスが絡み、微妙な果実が加わる、
角が落ちたタンニンは、熟成の長さを感じさせる。
複雑さは十分、余韻もしっかりとある。
ハーブのソースを使った肉料理と試したい魅惑の熟成ワイン。

これが、ハートのある人達の手を経て流通する
ホンモノのワイン。
入荷して右から左に動かすだけでは、決して手にできない。
至高の品質がここには生まれているのだ。


コート・ド・プロヴァンス ルージュ キュヴェ・サン・ミッシェル[2007]ドメーヌ・デュ・ドラゴン 750ml

コート・ド・プロヴァンス ルージュ キュヴェ・サン・ミッシェル[1996]ドメーヌ・デュ・ドラゴン 750ml