長編記事 総合インデックス[index]

連続物になった話題は、以下にリンク表を作りました。このページから飛んで下さい。

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2007年,2008年 ボージョレ・ヌーヴォー レビュー [index]

2009年ボージョレー・ヌーヴォー購入のご参考に
過去のレヴューを再掲載いたしました。

ボージョレ・ヌーヴォー2007 かつての反逆者が…
ボージョレ・ヌーヴォー2007 有名なドメーヌ…
ボージョレ・ヌーヴォー2007 造っているのは?
ボージョレ・ヌーヴォー2007 文化の融合
2008 今年もヌーヴォー
2008 ロゼのヌーヴォー
2008 今年の一番は?
2008 超高品質のヌーヴォー。今年3位獲得。
2008 全世界に僅か5百箱のヌーヴォー
2008 ボージョレ大使のヌーヴォー

大林宣彦監督 [index]

07-0520 大林宣彦監督 [1] 洋画好きがなぜかしら見ていた邦画

07-0521 大林宣彦監督 [2] 癒され続けた…

07-0525 大林宣彦監督 [3] 監督のお好み

07-0526 大林宣彦監督 [4] タイル坂

07-0515マッキオーレ ボルゲリ・ロッソ 2005

ここの所、イマイチ驚きが少ないイタリアワイン。
コストパフォーマンスの良さはピカイチだったのに…

そんな思いを抱えている時に、今年もやって来ましたマッキオーレ。
相変わらず、と、メッソリオ(メルロー)に対する
厳しい抱き合わせ条件ではあるが、今回はちょっとばかり期待が持てる。

なぜなら、スクリオとメッソリオが共に2003年、
マッキオーレのボルゲリ・ロッソが2005年
と、共に超豊作年の組み合わせなのだ。

思い出せば昨年に入荷したベーシックラインの2品、
この年号が最後になる…という、看板ワインのマッキオーレのセカンド、
ウルティマアンナータ2003年は結構気に入った。
だけどもう、これは蔵元が造らないとのこと。残念!

同じく昨年入荷したマッキオーレ ボルゲリ・ロッソ2004年は、
セカンドでなく、この銘柄として独立させる…と聞いていたが、
相応のデキで、価格を大きく上回る品質とは感じなかった。
(各紙絶賛だったようだが、私自身としては相応の品質と評価)

この銘柄が、初めての試みであった事もあるだろうし、
どうも私自身にとって、2004年というヴィンテージの
このワインは、ピンとこなかった。

しかし今年の入荷は、超豊作年と言われる2005年だ。
蔵元も昨年よりは必ず良いものを出して来るに違いない…
と判断し、いつものようにエノテカ・オステリア煉天地で
(大きな期待を持って)試飲をしてみた。

ボトル外観は、2004年と同じ。
ウルティマアンナータの可愛らしいイラスト
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ではなく、
道とそこに生えている一本の木をデザインした筆絵。
個人的にはウルティマアンナータのイラストが好きなのだが…
と思いながら、ソムリエールがグラスに注いでくれる液体に見入る。

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こ、濃いなぁ…。
これはイケそう。
外観からだけでも、十分に期待を持たせるものがある。
コルクは並級の長さ、しかしテーパーがきつい印象。
一方がかなり広がっている。
ボルゲリ・ロッソ[2005]
レ・マッキオーレ

2,688円 (税込)

抜いてすぐは、香は閉じ気味だが、
赤の果実系とスパイシーなフレンチオーク系の香を感じる。
少しだけ口に入れてみて、わぉ!…という感じ。
これは昨年とは違う。
3分ほど間をあけて再トライ。

十分な果実味と、力強いボディ。余韻が止まらない。
余韻が何秒続くか…と考えなければならないほど。
上出来だ。
いくら?これ…と煉天地のソムリエールが聞いて来るほど、
高そうな味わいを持っている。

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「小売り希望価格が3,360円」
と私が言ったのを聞いて、
「十分5,000円超級、最近の感覚なら7~8,000円と言われても
仕方がないほどのワイン」
とお気に入りの模様。

実際、この2005年はコストパフォーマンスが極めて高い。

深い色合いから、様々な果実が湧き上がる。
メルロー50%、カベルネフラン30%、サンジョヴェーゼ15%、
シラー5%…と、緻密な構成から立ち上がる香は、
ブラックチェリー、プルーン、レッドカラント、
そして胡椒などのスパイス、ほのかなヴァニラ…。

そして必要十分しっかり詰まったボディは、
オーク樽で10ヶ月熟成(新樽使ってないそうだ)に支えられながら、
止めどない余韻へと続いていく。

ここで煉天地特製のナポリ風ピザと合わせてみる。
一段とマイルドで滑らかに感じられ、
より美味しさが湧き上がる。

ゴルゴンゾーラのピザも良く合ったが、
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トマトソースとツナ・モッツァレラの方が更にマッチ。
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お料理との相性が、かなり良いと感じられる。

このワインは、買って損はない。
久々のイタリア・ワインのヒットと言えるだろう。

06-1103 ノヴェッロにモッツァレラ! 送料0に!!

イタリアの新酒・ノヴェッロの解禁日=11月06日に向け、
続々とイタリアから航空便が到着しています。

そこで、最もイタリアらしく楽しめる、
モッツァレラ・チーズをセット、
11月04日24:00まで時間限定の超特価!!です。

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ノヴェッロ各種と合わせて3900円均一!
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これはチョッとお楽しみいただけそう…って悦に入ってます。

スライスしてオリーブ・オイルに塩胡椒
パンの上に載せてオーブンで
さいの目切りにしてパスタの中に放り込めばもうとろとろ
スライスにマグロのヅケを載せてオリーブオイル垂らして

今年の収穫、ノヴェッロを合わせ最高!

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3,900円均一!関東~九州送料0!
なんとクール代も込みです!!

シチリア島のノヴェッロ・ノヴェンブレとのセット
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マルケのティニャ・マルケとのセット
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プーリアのレオーネ・デ・カストリスとのセット
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トスカナ、フレスコヴァルディとのセット
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これはお買い得です!
自信を持ってオススメします!!

06-0819今、最も魅力的なイタリア…ファルネーゼ5 カミッロ親父自慢の新DOCG[8]

1582年、当時のファルネーゼ王子と
オーストリアの王女マルゲリータが結婚、
この地を訪れた時に、風景と気候に我を忘れ
生活場所に決めた…と記録されているそうです。

それからここのワインは間もなく
ヨーロッパの王室のテーブルに
使われ始める事になったそうです。

この流れを受け継いでいるからこそ、
現在も自家所有畑が合計80haあり、
かなり良好なテロワールを持っているのです。

その優秀性は、2003年に制定された新DOCG
Montepulcian d’Aburuzzo Colline Teramane
(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ コッリネ・テラマーネ)
に指定される地域に、多く所有畑が含まれている事からも
お分かり頂けるでしょう。

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流れに逆らわない生き方だからこそ、
カミッロ親父はこの新DOCGもすばやく
発売してます。

果実味と細やかなタンニンが売りだった
カサーレ・ヴェッキオの上級的な位置づけで、
しっとりと上品な味わいが自慢です。

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モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
コッリーネ テラマーネ
[2003] ファルネーゼ

カカオやベリー、プラムの凝縮した香、
しっかりと詰まったボディは飲み応え十分。
外観も派手でカッコ良いです。

10数年前には田舎の安ワインだ…と言っていた
モンテプルチアーノ・ダブルッツォは
ここまでスゴいワインに進化してしまったんだ…
と感動させられる充実ワインです。

06-0818今、最も魅力的なイタリア…ファルネーゼ4 カミッロ親父はwise or clever[7]

伊=ファルネーゼのカミッロ、
独=フリッツ・ハークのヴィルヘルム
二人のセミナーが終わった後、夕食の場所への移動は
近場という事もあり徒歩となりました。

輸入業者の女性スタッフが、
夕食の時に飲むワインを運んでいたら、
ドイツ人のハークさんは、
「俺が持ってやる」声をかけます。

おぉ、お堅いイメージのドイツ人にすれば…
と思ってたら、イタリアのカミッロ親父は、
何も言うことなく、サッと取って
そそくさと歩き出してしまいました。

さすがに女性に対する動きは一枚上手。

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レストランに入りまして、
まずは自分の白ワインが皆に注がれているのを見て
カミッロ親父は言いました。

このグラスはどこの国が作ってる?

ツィーゼル。ドイツです。

と誰かが言ったの聞いて、
やっぱりそうか。
ドイツのおかげで、俺のワインが旨くなった!

…さすがにイギリスで30年のビジネスマン、
見事なリップ・サービス。

わっはっは!
と喜ぶフリッツ・ハーク氏。

ここからは、ハーク氏・カミッロ氏二人揃って、
こちらに向かって「飲め飲め!」の嵐。

その溢れかえるワインの中で私は気づいたのです。

ドン・カミッロは、何もかも捨て去って、
理想だけを追い求めるスタイルではない。
現代に生じた激流を、
逆行してでも理想へ行こうとするのではない。
ストィックなそんな造り手の姿は格好が良いのだが…。

理想を追い求める心は同じでも
激流を巧みに利用しながら、その場所へと至る…
そんなwise、あるいはcleverな造りを
彼は行っているのだ…と。

例えばこのシャルドネ。
バトナージュ(味香を深める為の澱とワインの撹拌)は
普通の蔵元は棒で掻き混ぜますが、彼の蔵では
樽を転がして行います。

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シャルドネ [2005] ファルネーゼ

これによって酸化やバトナージュの程度の差が少なくなり
美しい熟成と色彩、程良い厚みと
オイリーな口当たりを得るのです。

樽も、アメリカ産・フランス産・新樽・1年樽を
数学的かつ合理的に組み上げ
このワインに的確な風味を与えているのです。

だから価格に比して評価が高くなるのです。
このトレッビアーノ・ダブルッツォも
ガンベロ・ロッソ ヴィニ・イタリィで1グラスを獲得。
トレッビアーノ・ダブルッツォ
[2004] ファルネーゼ

この品質が、この価格で出るならば、
まだまだイタリア・ワインの優位性は失われていない…

そう感じさせてくれるカミッロ親父のワインなのです。

06-0817今、最も魅力的なイタリア…ファルネーゼ3 カミッロ親父の「月」[6]

月というのは日本人にとってはメルヘンの象徴。
滴る夜露を煌めかせる、美しい明かり。
だけど西洋では違った存在のようです。

ハイド氏はジキルに変貌、
狼男はその光線に変身する。
月の光は、怪しげな能力で人の心を惑わせる。
滴るのは透明な夜露ではなく、ともすれば血のようなイメージ。

決して闇でなく見渡せる濃紺の夜、
その頭上に黄色い月。滴る赤い血…
怪しげでいて、何かしら騒ぐ心が抑えられない…
そんな心を抱きながら、グラスを傾けるならこのワイン。

カサーレ・ヴェッキオ
“ルナ・ビアンカ” [2004]
ファルネーゼ

ソーヴィニヨン・ブランをメインに使ったその液体からは
ハーブや青草の香。これは
どんなお料理にも合わせられる魔法の薬。

辺りが暗くなってきた時に色付く月の薄い黄色、
生まれは標高500mという涼しい位置、
だけど程良い肉付きと厚み、
開けばたくさんの果実の盛り合わせ。

すべてのシーンに対しフレキシビリティを持つ
このワインも
カミッロ親父のプロデュース。

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さぁ、右手にグラス、左手には…
キャット・ウーマン?

見えないものが見えてくる月夜の闇、
じっくりと、じっくりと楽しめそう…。

06-0815今、最も魅力的なイタリア…ファルネーゼ2 カミッロ親父[5]

日本に輸入されてくるワインには、
大別して二種類があると思っています。

一つは芸術品。
その価値を認められたものは青天井価格、
だけど時として無名のものが2000円程度の
リーズナブル価格で入手できたりもします。

もう一つは、そんな100点満点を目指すワインではなく、
言わば80点を目指す物。
ここまでの品質に達すればOK。あとは販売促進費に…
って感じの、ワイン達。
言わばマスプロダクトのもので安価を旨とします。

ファルネーゼのワインは、どうも後者のような
臭いを感じてしまっていたのです。
確かに生産量の点では後者の要素を否定できないものの、
80点では決して止めない。

コストの許す限り品質を上げようとしている…
90点以上を取って喜ばせようとしてくれる。
それがカミッロ親父の魅力なんだって事に気づいたのです。

例えば樽の使い方でも、新樽をシャルドネに使い、
その後に、赤のヘヴィー級ワイン用に使い、
そして最終的にはバルサミコ酢の会社に売却…
という流れを作り、浮いたコストを品質に回しているのです。

もちろん、赤・白そして色んなキャラクターの
ワインを造っているからこそ為し得る技ですし
アブルッツォ州の物価や人件費の安さも味方にしてます。
ランニング・コストの安い倉庫を物色したり…と、
美味しさを届けようとするカミッロ親父の奮闘は続くのです。

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彼こそがドン・カミッロ

こんなオーナーを戴くファルネーゼ社のスタッフにとって、
看板商品のカサーレヴェッキオと双璧をなす
ワインを出荷しようとする時、
その名前を「ドン・カミッロ」とするのは
当然の流れだったと思います。

「ドン」とは聖職者、人格者だ。
自分はとてもそんな人間ではないので恥ずかしい…
と、ガラにもなくはにかむカミッロ親父が可愛らしかったです。

ドン・カミッロ [2004] ファルネーゼ

サンジョヴェーゼ70%、カベルネソーヴィニヨン30%
バリックで4ヶ月の熟成。
赤色フルーツと胡椒そしてバランス感ある樽の香、
濃縮したタンニン、ふくよかな果実味と力強さがあります。

根っこはイタリアに深く降ろしながら、
さりげなく国際派。そして手抜きのない内容。

76歳にして、まだまだこれから世界中の人達を
俺のワインで美味しいと言わせたい
…と言いたげな「ドン」のワイン。

グラスを揺すると
おいしいだろ?と言ってるカミッロ親父の顔が
浮かびそうな1本、
本日はこれにてcin cin!

06-0814今、最も魅力的なイタリア…ファルネーゼ1 モンテプルチアーノ・ダブルッツォ[4]

ファルネーゼっていう造り手に対しては、
どうもコマーシャリズムに則った
お調子者っぽい…という印象を
勝手に抱いていました。

それは多分、外観から無意識に感じていたのでしょう。
飛びっきり洗練されたイタリアの粋はなく、
積み重なる歴史の荘厳さもそれほど見えず、
一つ一つを磨き上げた丁寧さを完全には受け取れないのです。
(私の感性の欠如とお許しを。なお、新しいワイン達は
変化してそれぞれが良くなっているように思います。)

何かしら昭和の時代の日本製品と似たような…
そんな匂いさえ感じていました。

しかし、本人に会って熱き思いを聞いた時、
自分の抱いていたのは偏見である事に気づきました。

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ファルネーゼ当主=カミッロ・デ・イウリイス

彼は根っからの
故郷を愛する者、そしてワインを造る者、
何よりも美味しさを伝えようとする者…
に違いないのです。

ファルネーゼの当主=カミッロは
イギリスで35年間、ビジネスを展開していました。
レストランを3件経営する傍ら、
ワインの輸入や販売も行っていた…
という成功を収めていたのです。

普通の人生ならば、ここで終わり。
余生を楽しむって事になるのですが、彼はここから
再スタートを切るのです。

ワインを造りたいという気持ちを実現する為に
60歳になってそれらを売却し、
故郷のアブルッツォに戻り、
ワイン生産者として活動を開始したのです。

言うのは簡単です。
しかし故郷を愛し、ワインを愛する者以外、
こんな決断ができるでしょうか。

写真だと、いつも渋くキメているのですが、
実際は笑顔の絶えない男。
それでいて細かい気遣いができるオヤジ。

意外にも小柄で、親しみ易さは最高。
何よりも自分の故郷を愛し、誇りを持ち、
より良いものを良心的に出荷し、
美味しさを共有しようとしている。

コイツはホンモノだ!
と感じずには居られなかった人物です。
76歳という年齢は私の父親じゃないか。
でもこのパワフルさ。腰の低さ。
綺麗な英語でのプロモート。

低価格帯のものに加えて、これから徐々に
レベルの高いプレミアム・ワインを登場させて来るのです。

それらを飲んだなら、私と同じ印象を抱いていた人の印象は
きっと変わっていくに違いありません。
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
ファルネーゼ [2004]

私は保証します。
このワイン達は、間違いなく
カミッロ親父のハートが詰まってます。