09-1121 今年のヌーヴォー
2009 ボージョレ・ヌーヴォー
09-1119 今、飲んでます。2009ヌーヴォー!
2009 ボージョレ・ヌーヴォー カンソン社
09-1121 超実力派、今年も旨い!
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォードメーヌ・シャサーニュ
09-1121 今年はやはり凄い!
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー シャトー・マラドレ
09-1121 南仏ヌーヴォー、旨安が魅力…
2009 ヴァン・ド・ペイ・ヌーヴォードメーヌ・ラ・トゥール・ボワゼ
09-1121 隠れたNo.1!最高位獲得!!
2009 仲村わいん 新酒 仲村わいん工房
09-1120 明日飲むつもり…
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォードメーヌ・レ・グリフェ(ピエール・デュルディリ)
09-1121 クリスマス的ルックス?
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォードメーヌ・レ・グリフェ(ピエール・デュルディリ)
09-1121 驚きの濃度、凄い内容!
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォードメーヌ・リュエ
09-1121 北向き急斜面の畑をブレンド!?
2008 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォードメーヌ・プラティエール
09-1121 今年もヌーヴォー
2009 ボージョレ・ロゼ・ヌーヴォードメーヌ・リュエ
2009年新酒・一番乗り!デアノイエ!
2009 デア・ノイエ ライニッシャー・ラントヴァイン ロマヌスケラライ社
デアノイエ第二弾
2009 デア・ノイエ プリメルス リヴァーナ ファインヘルプ エルンスト・ブレッツ家
デアノイエ 第3弾! 赤!!
2009 プリメルス ドルンフェルダー ロートヴァイン トロッケン エルンスト・ブレッツ家
月別: 2009年11月
09-1121 超実力派、今年も旨い!
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
ドメーヌ・シャサーニュ
Beaujolais Village Nouveau
Domaine Chassagne
初めて、この蔵元の名前を聞いた時、
ボージョレのくせに仰々しいなぁ…
という印象を抱いた。
だけど、内容は、仰々しさを凌ぐ程のレベル…
である事が年を重ね、飲み続ける毎に分かった。
このヌーヴォーを買った人は、
『ヌーヴォーなんて…』と言わなくなるように感じている。
それだけ、味わい深く、本当の内容を届けてくれるのだと思う。
付き合いを重ねるに従って、
幾度となく聞く「ビオ」、
しかし、この蔵元は、その言葉を
前面に押し出すのではなく、
内容と味で勝負してくる。
こういったビオは、
微妙な否定派である私にとって
最も歓迎すべきものなのである。
さて、今年のシャサーニュ、
周囲のヌーヴォー達が濃かったので、
抜栓直後は、少し
ライト・ウェイトにさえ感じた。
が、空気に触れて開いてくると、徐々に
果実味が持ち上がり、
いつもの“お約束”をグラスの中で展開してくれたのでホッとした。
まとまりが見事で、凝縮感もあり、
イチゴやバナナの香、そして他のフルーツも
いっぱいに詰め込んだような味わい。
時間が経つごとに良くなっていき
この造り手のヌーヴォーを毎年買う人の気持ちが良く分かる楽しさ。
今回は、天候のおかげで
周囲に突出した造り手が出てきたようで、
人気投票は6位に甘んじた。
でも、素晴らしさは、全く不動。
超実力派に喝采、毎年飲む銘柄に指定するのも悪くないだろう。
09-1121 今年はやはり凄い!
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
シャトー・マラドレ
Beaujolais Villages Nouveau
Chateau des Maladrets
昨年までは、濃度不足に感じ、
どうも力が入らなかったマラドレ。
しかし今年は全く違う。
瓶が白い事もあるが、グラスに注ぐ時、
昨年とは比べものにならない濃さを感じた。
注がれながら、透明な部分を赤く染め、
そして色づいた足が緩やかに流れ落ちるさまは
ヌーヴォーとしては未体験の濃度と言える。
立ち上がる香。
表層が砂質で、下に控えるのが
グラニテ土壌のおかげか
はたまた樹齢が30~50年の古木だからか、
香はイチゴだけの華やかなものではなく、
バナナや、他のスパイスも絡んでくる。
節度とバランスをもった綺麗な香。
舌触りがそこそこ滑らか、
そして味わいが生意気にも深い。
7月が気温が高すぎて、ともすれば
水不足になったという今年の気候は、
ヌーヴォーをここまで凝縮させたのか…
と感動しきり。
今回の人気投票では7位、
並み居る強豪の中で立派な記録を残した。
09-1121 南仏ヌーヴォー、旨安が魅力…
2009 ヴァン・ド・ペイ・ヌーヴォー
ドメーヌ・ラ・トゥール・ボワゼ
Vin de Pays des Coteaux de Peyriac Nouveau
Domaine La Tour Boisee,Marie-Claude et Jean-Louis Poudou
ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日は11月第3木曜日と
決まってますが、より温暖なラングドック地方では
当然ながら、それよりも早く収穫され、
市場に出てきます。
ミネルヴォア地区所在の、このラトゥール・ボワゼは
約1ヶ月以上前にワインを完成させて出荷できるのです。
以前は、日本到着が11月末になり、
ボージョレ・ヌーヴォーの後で登場する事になり、
売り難い…というのが本音でした。
が、最近は船便が高速化し、ボージョレ・ヌーヴォー解禁日に
間に合うようになりました。
価格はボージョレの半分以下にでき、気楽に飲めます。
それでいて、南仏の太陽一杯の力強さも持っているから魅力です。
…って事で、ボージョレ・ヌーヴォー試飲会で
一緒に飲んでみました。
グラスに注げば、やや濃い赤、紫のトーンはそれほどでなく、
しかし僅かに不透明感を感じます。
でも、それだけ果実が詰まっているのか…
なんて思ったりします。
香は赤の果実に加えて、ハーブが絡み、
華々しくはないですが、堅実、
南フランスらしい味わいを楽しませてくれます。
ボディはミディアムで、軽すぎず、かと言ってヘヴィーでなく、
お料理と合わせるには、適度な重量感です。
その南仏を感じさせる風味だけでなく、
リーズナブルな価格も大きな魅力。
2009年の実りを手軽に楽しむには、これに勝るもの無し!
って感じのラトゥールボワゼ(森の塔)のヌーヴォーです。
09-1121 隠れたNo.1!最高位獲得!!【仲村わいん工房】
2009 仲村わいん 新酒
仲村わいん工房
Nakamura Wine ,Nouveau
Nakamura Wine Atelier
ボージョレ・ヌーヴォーの試飲会で、
このワインもまた、ブラインドで提出→
実は、到着したのが12本のみで、
この会用に1本のみを確保していたもの。
「葡萄の主体はメルロー」と、仲村現二さんは
添付のメモで教えてくれたが、今年の気候は
特にメルローには厳しかったはず。
7月中降り続いた長雨が8月にもずれ込み、
収穫が早いこの葡萄のダメージはかなり…
と言っていただけに、余り期待はしなかった。
が、出席者のグラスに注いだ時点から、
十分な濃度がある事がすぐに分かり、安堵。
そして、「これ、何だと思います?」
という私の問いかけに
「出足からダシ味!」と一発即答。
すぐに見抜かれてしまった。
でもそれ以上に、新酒らしいフレッシュさを持ちながらも、
楽しめるタンニン、十分な濃さ、味わいのバランス…
どれをとっても文句無し!
と、出席者全員が絶賛。
もし、ボージョレ・ヌーヴォーのランキングでなく、
新酒すべてをエントリーさせたら、間違いなくNo.1を獲得する評価。
仲村わいん、新酒も見事。
来年は、もっと早めに、もう少しの量を回して下さい!
09-1121 最も濃く、ボディのある赤。
2009 プリメルス ドルンフェルダー ロートヴァイン トロッケン
エルンスト・ブレッツ家
Primerus Q.b.A Dornfelder Rotwein Trocken
Ernst Bretz
輸入業者からの最初の連絡では、
フランケン地方の農協のロゼが来る予定。
荷物が届いてびっくり!
ラインヘッセン地方のワイングート=エルンスト・ブレッツの新酒、
しかも赤だ。
基本的にこの蔵元が得意としている赤品種は、
このドルンフェルダーであり、
通常のワインの在庫も持っている。
しかしどうする?
お客様には、フランケンの農協が造るロゼと広告し、
注文を集めているのだ。
それに向けて、赤。しかもヘッセンが来ました…
なんて、どれだけの人が納得するだろう?
輸入業者としての業務にもう少し誇りを持って頂きたいものである。
さて、そんな具合で手にしたこのワインだが、
実は、今回、結構驚いた…というのが本音。
「ドルンフェルダーなんて…」と言い続けた。
少なくとも5年前、それは正しかったと
今でも思ってる。しかし、今は違う。
2009年の新酒、ボージョレの濃度には
かなり驚かされるものがあった。
が、実は最も濃い色、味を出していたのが、このワイン。
(今回は袋に入れたブラインドで登場させた→)
北方で色が乗らない、薄い色、そして味も浅薄…
というのは、成長前の子供を見ただけで、
大人の姿を知らぬ者の批評だと実感。
圧倒的な濃度。さらに滑らかな舌触り。
かつて嫌味にさえ感じた香が、巧みにまとめられ、
新酒だというのに、ミディアムボディを越えて
フルボディ一歩手前まで到達。
このタンニンのきめ細やかさ、
どこにも真似のできない領域に達している。
テロワールを越えて、テクノロジーと勤勉さ、
積み重ねで世界の赤のレベルに肉薄していくドイツの赤。
赤の生産比が40%に届こうとする今、
これからは、決して目が離せないカテゴリーとなったようである。
09-1121 クリスマス的ルックス?
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
ドメーヌ・レ・グリフェ(ピエール・デュルディリ)
Beaujolais Villages Nouveau
Domaine Les Gryphees Pierre Durdilly
この輸入業者は、いつも違ったドメーヌを紹介してきます。
前年が良かっただけに、変えるのはもったいないなぁ…と感じてます。
が、今年も、全く初めてのドメーヌを輸入してきました。
何せ、昨年飲んでないので、お客様に問われた時、
飲んでない私は、味わいを伝える事ができない…
という苦しさがあります。
「この輸入業者の持ってくるものは、毎年変わって、
毎年品質が極めて高いです」
と、言い訳めいた事を言わなければならないのがネック。
外観を見て、参加者の中から
『クリスマスを感じさせる』 という声が上がりました。
確かに。でもルックスだけじゃなく、内容は??
期待通り、濃い!
色濃く、紫のトーンを持ちながら、
美しいく艶のある外観。
しかし濁らずクリアーさを持ってます。
抜栓すぐに立ち上がってくるのは、
ストロベリー等の赤い果実系の香。
それに加えてバナナ。パイナップルなども。
まとまり良く、しなやかでエレガント。
多分、この日飲んだヌーヴォーの中では
最もまとまり良い美しさ。
どの要素も前へ出すぎようとはせず、
節度をもってバランス。
どれもが美しくまとまります。
いや、これは…、やはり上出来。
濃度もあって、果実は派手でなくバランス、
旨味も滑らかさの中で引き立ちます。
飲み残した翌日は、果実味がより前へ出て、
フルーティーさと果実の甘さが楽しませてくれました。
これは上出来、そして間違いなく『上質』。
私の評価は、2009年No.1! 参加者全員での評価は3位を獲得。
当たり!のヌーヴォーです!!
09-1121 驚きの濃度、凄い内容!
2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
ドメーヌ・リュエ
Beaujolais Village Nouveau
Domaine Ruet
昨年の濃度不足、一昨年の厚みのなさにガッカリして、
今年は当初、自信を持ってお勧め出来なかったのが
このドメーヌ・リュエ。
ところが試飲してみると、グラスに注いで一発、
驚く程の濃い外観、そしてブッちぎりの風味。
イチゴのケーキを連想させる果実味や、バナナの果実味だけでなく、
オークからのヴァニラのニュアンスも受け取る事ができる。
そしてボディは、ヌーヴォーのくせにミディアム。
いや凝縮感も含め、それ以上。
果実のつまり具合は、他のヌーヴォーを引き離し
一段上で美味しさを主張する。
昨年までの風味が、この造り手の限界…
と勝手に思っていたのをあざ笑うように、、
》》これほどのポテンシャルを持つドメーヌなのだ!!《《
と驚かされる結果となった。
50年に1度!と、騒がれる豊作ゆえの、
並みいる強豪の中、堂々の2位!
それを肯定せざるを得ない内容なのだ。
驚かされる程のレベルではないから…
という勝手な思い込みや、
昨年も、一昨年も薄い味だったから…
というのは、常に通用する概念ではない、
と痛感させられたドメーヌ。
嬉しい誤算で、数量が残ってる。
急いで買ってください。
これは、豊作2009年、最もオススメできるヌーヴォーの1本です。
09-1121 北向き急斜面の畑をブレンド!?
2008 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
ドメーヌ・プラティエール
Beaujolais Villages Nouveau
Domaine Des Platieres
地味な外観で、販売面で損をしてしまうのが
このプラティエール。
しかし、一度飲んだ人は、その実力の高さを知ってるから、
地味にリピートが繰り返され、隠れた人気銘柄とも言えます。
その秘密は、平均樹齢の高さ。
表記はありませんが、なんと60年に達し、
収穫はすべて手作業で、ていねいに仕上げられます。
ネット系の激しい謳い文句はないのですが、
凄く真面目に、手抜き無く、仕上げるとここまで美味しくなるのかな…
と感じています。
特筆すべきは、15haの所有畑が
標高300mにあり、3/4が南向き、
そしてなんと1/4は北向き急斜面。
北向き?急斜面?なんて…と思いながら
飲んでみると、他を圧倒してしまう内容。
不利に思える北向きという要素さえ、
プラスに転換できているのでしょう。
2009年の外観は、このドメーヌとしては
今まで出会った中で最も濃い赤色。
香は果実が盛り込まれていてしとやか。
ツヤのある舌触り、木の匂いや、腐葉土の香まで感じさせ、
本当にヌーヴォーなの?…って思えるほどの
深く旨味ある味。
時間が経って空気に触れると、一段とふくよか。
他の高額なヌーヴォーもひしめく中、4位を獲得。
このプラティエールも飲んで損の無い上出来品です!
09-1121 今年もヌーヴォー
2009 ボージョレ・ロゼ・ヌーヴォー
ドメーヌ・リュエ
Beaujolais Rose Nouveau
Domaine Ruet
どうでも良いと思ってたロゼだけど、
どっこい、今年は少しばかり上出来なようです。
2008年・2007年より、
明らかに、果実味とフルーティーさが増していて、
ロゼの楽しさを感じる事ができます。
昨年は、白の新酒と大差無いじゃないの…
と思うほどの頼りない内容だったと記憶してますすが、
色彩も美しいロゼ色で、残糖はほぼ0で、
ライトウエイトな豚肉や、和食全般には
合わせ易い味構成です。
ロゼなんて…って5年ほど前までは
悪口しか言わ無かった私が言うのですから、
このワインの実力はかなりのもの…!!
ん~、このフルーティーさ。たまりません!!