07-0915 夜、尾道の「バル・らぱん」へ行く Part.2

バル・ラパンのお料理に、ワインを次々と合わせていく。

パスタ、ベーコンとキノコのクリームソース
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パスタ、トマトとバジル
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バーニャカウダソース・野菜スティック添え
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ピザトースト

…う~ん。最高!

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次々と出てくるお料理とワインに舌鼓。
楽しみは一段と膨らみ、スペインのイメージならば
ここは一発シェリーを…と、「マエストロ・シエラ」を飲んでみる。

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大メーカーのシェリーとは全く違う、深く豊かな芳香と味わい。

まずはフィノ。
数年前に規格が変わり、アルコール度数が15%ほどになったので
飲み易く、味わいが前に出て来るようになった…
と私は感じている(以前は私にはアルコールが強すぎた)。

何と言っても香り高い。
棚晒しになってたりするモノとは全く違う。
これが、ワインと同じ扱いで流通してきたシェリーなんだ!
と感動。

尾道で飲んでるからではないだろうが、海の香。
ロースト・ナッツの芳香。強すぎずすっきり。
マエストロシエラ
フィノ 750ml

2,200円 (税込)

ラベルは安っぽい印象を否めなかったが、飲んで感動。
シェリーの美味しさを再発見できる内容。
シェリーは、その複雑な味香から初心者には無理…
そんな思い込みを払拭する内容。

羅針盤に身を置いた私の心は、
シェリーを片手に、一挙に海原へと出航した。

[To Be Continued…]

07-0913 夜、尾道の「バル・らぱん」へ行く

日曜日は、営業時間を夜7:00迄にしている。
そこで!
すばやく店を閉めて倉敷駅にダッシュ!
山陽線下り19:10に乗車。
行き先は、尾道の商店街にある「バル・らぱん」だ。

尾道到着が20:10、駅前に出ると
造船所のクレーンが見えたりして、なかなかの雰囲気。

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徒歩約10分、尾道の商店街に入り、目的地に到着。

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フランス語のラパン=ウサギではなく、
羅針盤の「羅盤」、大航海のイメージは
スペインと重なり、「バル・らぱん」を名乗る店だ。
もちろん、海に面した尾道のイメージとも重なる。

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なかなか粋な外観、カウンターに座って適当なアテを頼んでみる。
えいのフリット…
これに合わせるならばスパークリングってことでまずはカヴァ。
そして次のオーダーが、このワイン。
ロブレ モノ ロザエ[2006] 750ml
1,890円 (税込)

エイは、海のイメージを演出するには極めて良いが
なかなか難しい素材と言えるだろう。
かなり厳しい味か?…と思っていたが
なかなかどうして、見事に仕上げている。

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フリットにロゼ、これは海の街・尾道を印象づけるの組合せとなった。
さらにマスターの舵取りで航海は続く…。
[To Be Continued…]

07-0916ボージョレ・ヌーヴォー2007 [04]文化の融合

良い品質…を得る為に、具体的にどんな造りをしているか…
を知れば、また一段と美味しさも増すのは間違いありません。

何よりもより良い場所の畑を求めます。
ただのボージョレよりも、優良なヴィラージュに含まれる場所。
その中でも村名が名乗れる10村の原料を、
通常のワインでなくヌーヴォーに振り向けます。

         これなんか↓クリュ・ボージョレのレニエ村産です。
                         品質も当然エクセレント!!

               
      ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール
 ドメーヌ・ド・ラ・プレーニュ [2007] 750ml【ご予約品】

            2,940円 (税込)

さらに収穫量制限。
間引きを厳しく行い、凝縮感を高めていきます。
ライトなのに深く複雑な味わいを持つようになっていきます。

この極めつけが、驚異的な樹齢の葡萄樹です。
樹齢の古い樹は、味わい深く凝縮感が出ますが、
生産量が大きく落ちます。
それでもより高い樹齢を…と求め、
場合によっては百年を越えるものさえ使うようになりました。

より深い味わい、そして品質を求め続けたのです。
それは、日本の市場が高品質のボージョレ・ヌーヴォーを受け容れる…
という確信があったからに他なりません。

         これぞ究極の百年樹齢!
  バルチック艦隊が日本海を駆け、南満州鉄道ができた頃に植えられた樹?

            
   ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
     キュヴェ・サントネール
   ルイ・テット[2007] 750ml 【ご予約】

        3,472円 (税込)

こんな商品開発を知らずに、
「ヌーヴォーはただ薄いだけ」と言ってたら、
それこそ日本人はチョンマゲと芸者ガールの国と言ってるのと同じです。

日々刻々と進化しいてくワインの中で、
最もその様相を変えたものの一つが
ボージョレ・ヌーヴォーと言えるのかも知れません。
しかもそれは、日本人(の求め)によって…です。

ボージョレ・ヌーヴォーの進化…
均一化でも安売りでもない、より高品質な造り手を育て、
スピーディーな輸送(つまりは決済も)によって、
ボージョレ地方全体を精神的にも経済的にも
良い方向に導く力になっているのです。

また同時に、初心者の日本人をワインの世界に導入し、
さらに深い世界へ、
またイベント的であるにせよ、定期的に飲む…
という文化を芽生えさす効果をもっているとも言えます。

ボージョレ・ヌーヴォーと日本人の出逢い。
これは、おちゃらけ一過性イベントではなく、
お互いの文化を融合させ、より高い位置へと進んでいく
素晴らしい組み合わせだと私は考えています。
                         [To Be Continued…]

07-0915ボージョレ・ヌーヴォー2007 [03]造っているのは?

ここで視点を変え、高品質なボージョレ・ヌーヴォーを
誰が造っているか?…という点を考えて頂きたいのです。

誰が造ったか?…当然ながらワイン蔵元。
ですが、そこには必ず買い手が居ます。
買い手の求めによって蔵元が造るとすれば、
有力な買い手も、造り手の一員と考えられないでしょうか。

では誰が買う?…という点を追求してみて下さい。
そう、日本なのです。

ヌーヴォーを世界中で一番バカみたいに買う…
と皮肉る人が居ますが、
これは日本人の特性の良い部分を見落としているように思います。

まず、「初物」という感覚。
巡る季節の中で、自然の恵みの新しい姿に出逢う喜び。
季節感を尊ぶこの感覚は、日本人ならでは。

今年の出来はどうだ。自然をしっかり受けとめているか?
それを感じ取れる収穫物が、期日を切って届くというのは、
まさに四季の移り変わりを愛でる日本人の感覚に
合っていると言えます。

そして、世界一味覚が鋭い人種の一つであるという点。
薄めたような味・イチゴのような香…
最初のうちはそんな均一な低い位置で納得していたかも知れません。
しかし、他社がそのレベルならば、より美味しい味を求めたい、
と考える輸入業者間の戦いが生まれてきたのです。

味覚差を理解できない人しか居ない国では、価格競争に終始し、
扱い量が減少していくのを尻目に…。

ただ単に、ヌーヴォー解禁日に間に合わせる…という競争は
既に10年ほど前に終了しています。
そこからは品質の勝負を繰り返してきたのです。
年々、新しいドメーヌが開発され、
またその造り手にリクエストが出されるのです。

かつて輸入業者が紹介してくる造り手は、
聞いた事のない無名の物ばかりで、
売ろうにも頭を抱えなければならない状態でした。
でも比較試飲を幾度となく繰り返した今、
無名さは、新しいドメーヌに出会える歓びに変わりました。

     昨年の当店テイスティング会の上位蔵元。
    今年は「ジャン・エティエンヌ」という名になった

         
        ボージョレ・ヌーヴォー
  ジャン・エティエンヌ[2007]750ml【ご予約】

          2,772円 (税込)

さらに毎年、需要のうねりが生じ、大量に売れた次の年は縮小…と、
販売量と入荷量が安定しないという苦しさがあります。

輸入業者と販売者は、予約制…という形をとって、
このリスクを軽減しながら、
少しずつ扱い量を増やしてきたのです。

そして多大なリスク・経費がかかる状態から、
安い航空運賃の会社や、着陸料が安い空港を使い、
輸送料金を圧縮、より品質を上げ続けてきました。

栽培・醸造だけがボージョレ・ヌーヴォーを造っているのではなく、
輸入・輸送・販売、さらに世界で一番、購買・消費する日本は、
高品質ヌーヴォーの造り手の重要なスタッフと言える…
と私は考えています。
                         [To Be Continued…]

07-0914ボージョレ・ヌーヴォー2007 [02]有名なドメーヌ…

「味が薄い」

「大量生産されたジュースのようなもの」

…と言ってる方には、すぐに出せる反証があります。

        これなんか↓オススメ!(外観はあか抜けない?けれど…)
             
       ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
    ドメーヌ・デ・プラティエール [2007] 750ml【ご予約】

          3,150円 (税込)

ところが、もう一歩手の込んだ否定派は
「素晴らしいドメーヌが造ったヌーヴォーを飲んだけど、やはりダメ」
…と主張します。

確かにブルゴーニュ・ワインの造り手で、
高い品質を産み出すドメーヌ(造り手)が造った
ボージョレ・ヌーヴォーがあるのです。

しかし、結論から言えば、

ブルゴーニュの
著名ドメーヌの        =    良いボージョレ・ヌーヴォー
ボージョレ・ヌーヴォー

というのは必ずしも真ではありません。
もちろん、ルロワのように、
ブルゴーニュ最高の一軒として君臨しながら、
ボージョレ・ヌーヴォーもスゴい品質を産み出す場合もあります(高価ですが)。

しかし一流ドメーヌ…例えば、D.■■■ンや、フィリップ・パカレ…
などのボージョレ・ヌーヴォーの品質は、残念ながら凡庸です。
飲んだ時、
「高いヌーヴォーだからってそれほど美味しくない…」
と言われても否定できません。

特にフィリップ・パカレは、ビオ・ワインの旗手、
そしてロマネ・コンティの醸造長のイスを
断った人物として超有名です。
また出身がボージョレ地区という事もあり、
試飲の前の期待は、いつも∞状態でした。

しかしことヌーヴォーに関して(2005年、2006年も)、
他の銘柄と並べて飲んだ私(と同席した12人)の率直な感想は、
「駄作」。

このワインをこの価格で販売するのは納得できない…
と驚きを隠せませんでした
(でも完売を続けているのがネット界の不思議)。

そうなんです。
違うのです。
良いボージョレ・ヌーヴォーを飲もうとして、
「有名なドメーヌ」
を求めるのは、焦点がズレているのです。

求めなければならないのは、
「良いボージョレ・ヌーヴォーの造り手」
である点を再度認識する必要があるのです。

                       [To Be Continued…]

07-0913ボージョレ・ヌーヴォー2007 [01]かつての反逆者が…

「ボージョレ・ヌーヴォーなんて」
…と全く否定してしまうのは簡単です。
でも、こう仰っている方は、できれば何がお気に召さなくて、
背を向けるのか…を聞かせて戴きたいのです。

それは、恥ずかしながら私自身が
この言葉を発し続けてきたからです。
しかしここ10年ほどの進化、そして試飲を重ねていくに従って、
これは絶対に無視できない、
このジャンルを否定してしまっては、
日本のワイン文化の発展を止めてしまう可能性さえある
と気付いたからこそ、敢えて言わせて頂きたいのです。

まず、否定する言葉で、代表的なものは…

「味が薄い」

「大量生産されたジュースのようなもの」

…でしょうか。

確かに大量生産系の安物を買えば、これが
正しいと言わねばなりません。
量販店・チェーン化した販売店などでは必然的に
そういった大量生産系の物を扱うしかありません。
高品質の物を扱うには、生産量が少な過ぎますから。

大量仕入でコストダウンし、均一な銘柄で統一感を得る…
という流通形態ですから、
高い品質よりも数量によるメリットと、
安定的品質(つまりは並レベル)へと行き着くしかないのです。
有名人を使ってイメージを上げようとも、それは外観のみであり、
生産量の多さは、どうあがいても品質の上昇を拒むのです。

従って、量販店で購入して飲んで、それが全てだと信じている方には、
反証としてオススメできるボージョレ・ヌーヴォーがあります。
 
           
    ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
        フランク・サンカン
      [2007] 750ml【ご予約】
         2,912円 (税込)

ぜひ、飲んでみて下さい。
この認識を変える事ができる品質であることは
まちがいありません。

                           [To Be Continued…]