09-0224陰干しのジビッボ

2007 パッシート・リクオロソ パンテレッリア
ペレグリーノ
Passito Liquoroso Pantelleria Pellegrino

イタリアのシチリア島。地葡萄の
ジビッボで造られています。
パッシートですから、陰干しにして
凝縮度と糖度を高め、
より魅力的な領域に達しています。

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リクオロソは、リキュールのように
アルコール度が高い…という名称であり、
ラベル表記によると15%にまで
達しています。

グラスに注げば、まさに黄金色。
期待を担う、美しい輝き。
香のフルーティーさには圧倒されます。
濁り感のない美しい果実が次々とグラスから
香ってきます。

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残糖は、恐らく100g/L程度と感じられ、
完全なデザート・ワインよりは少しだけ
優しい甘さ…と言えるでしょう。

今回、ティラミスと合わせてみたのですが、
これはもう抜群のマリアージュ。
幸せな気分になれました。

パッシートは高価な物が多いですが、
比較的リーズナブルなプライスで、
ここまで品質が高いものは、イタリア産では
珍しい存在と言えるでしょう。

甘い物好きの方へ。容量が500mlってのも
よりお買い得感があります。

抜栓後も酒質が強く、長持ちします。
栓もそれに対応するスタイルになっていますので
少しずつチビチビお楽しみ下さるのも一興かと…。

09-0218オッテス エアステスゲヴェックス

2006 ロリッヒャー・カペレンベルク  リースリング Q.b.A
エルステス・ゲヴェックス
カール・オッテス醸造所

2006 Lorcher Kappellenberg Riesling Qualitatswein Erstes Gewachs
Karl Ottes

ガイドブックの、ケラー・マイスターに、
「ゲラルド&フミコ・オッテス」と記されている
カール・オッテスの造るエルステス・ゲヴェックス。

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ガイセンハイムの大学で知り合い、結婚した二人が運営する
カール・オッテス醸造所は、現在ゴーミヨ・ドイツワインガイドで
赤印付二房の評価。

自分としては、3房+と考えているだけに、
この2006年は、どんな出来?を探求してみたいのです。

エルステス・ゲヴェックスですから、当然ながら看板畑の
カペレンベルクで、収量は50hL/ha以下に搾っています。

よりその内容を明確にするため、
同蔵元のプファフェンベルク畑の
カビネット・トロッケンと比較。

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グラスに注いだ時から、濃さが違います。
黄金色に輝いています。
グラスからの香は、正直言って
カビネット・トロッケンの方が
フレッシュかつフルーティーな印象。

しかし、口に入れた途端、
エルステス・ゲヴェックスはその力を発揮。
より厚みのある風味は、柑橘でもグレープフルーツ。
まるで青空を背景にするように、新鮮さが際立つ。
旨味と余韻まで、その瑞々しい風味がそのまま展開されていく。

味の厚みは、スリリングに切れるカビネット・トロッケンとは違う次元、
これは、手の込んだ和食に合わせてみたいなぁ…
と思わせる出来の良さ。

これが幾らするの?
ラインガウの一流蔵元のエルステス・ゲヴェックスなら万?
え?4130円?
もう少し負けてくれる?
すっご~い!

再度言う、「恐るべし、関西の輸入業者!」。

これは買って損のないワインです。

09-0208シャトー・ラスコー ルージュ レ・ノーブル・ピエーレ

2001 シャトー・ラスコー ルージュ レ・ノーブル・ピエーレ
コトー・デュ・ラングドック・AC
Chateau Lascaux Rouge Les Nobles Perres
Coteaux du Languedoc A.C.

南仏、ラスコーの壁画が発見された洞窟の近く、
超人気のシャトー・ラスコーの上級品が、この
レ・ノーブル・ピエーレ。
原料を厳選しているのは言うまでもなく、
新樽30%で12ヶ月間手をかけて熟成させます。
葡萄品種は、シラー90%、グルナッシュが10%。

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グラスに注げば、適度な濃さを持ち、
エッジはやや煉瓦色で、熟成を感じさせます。
グラスの中で波打たせれば、間違いなく
「何か」を主張してくるのです。
それが何か?は飲めば分かるはず…
とグラスを傾けました。

香を嗅いだ一瞬で、姿が浮きあがってきました。
樽、そして木材。下草。ハーブ。黒系の果実。瓜。スパイス。
テロワールが香になって次々と湧き上がってきます。
熟成で得た複雑なエステル成分、
さらにはオレンジさえ感じさせてくれます。

複雑な絨毯のように、多くの要素が織り込まれていて
飽きさせません。
ほとんどシラーながら、獣臭くはありません。
アルコール13.5%とは思えないほどに滑らか。
ボディは適度なフルボディで、それだけにお料理との相性は
懐が深いと予想されます。

心を込めたシラーは、見事な領域へと到達できる…
と再認識させてくれた南仏ワインです。