08-1127 ボージョレ大使のヌーヴォー

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2008 ボージョレ・ヴィラージュ プリムール セレクション・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・センタンス・パル・ジェラール・カナール・アンバサダー・デュ・ボージョレ
シャトー・ド・ブラスレ・ロワ,ティエリー・カナール

Beaujolais Villages Primeur
Selection Vieilles Vignes De 100 ans Par Gerard Card Ambassadeur du Beaujolais
Chateau de Blaceret-Roy Thierry Canard

nouveau0808.jpgボージョレに関しては、日本に最も貢献したと思われる輸入業者が
キモ入りで引っ張って来た100年樹齢物。

案内リーフレットの前面にこの顔が出てたので、
生産者の顔かなぁ?…と思っていました。
現物が着いたら、モロにラベルでちょっと驚き。

何?このお爺さん?…って思ってたら、
ボージョレの親善大使を37年以上も務めた人で、
存在自体がボージョレ…みたいな人のようです。

さらに、甥のティエリー・カナールは、
「ボージョレ・ヴィラージュのプリンス」と呼ばれて、
共に所有する畑には、百年を超える究極の葡萄樹があると主張。

そんなウリ文句だらけのこのワイン、急いでグラスに注がねば…。

nouveau0809.jpg出足で僅かに獣臭?けれど間もなく消え、

ボージョレらしいフルーツ香が
下から湧き上がってきました。
その果実香は、地味ながらシュァなもの。

ボディはしっかりしていて、
僅かに角のあるタンニン。
後味は伸びていき、
力強さを十分に主張します。

フランスから初めて国外に出された…というだけあり、自信の品質なのでしょう。
スタート時点では特に、気難しげなブルゴーニュ・ファンに受けそう。

しっかり開くと、ちゃんとボージョレの形を整え、
親善大使の肩書き通りの姿を見せてくれます。
それはな親しみ易いというのではなく、威風堂々として、
荘厳ささえ感じさせるものです。

これは、力強い。試飲会で7位を獲得。
ホンモノが分かる人に是非勧めてみたい。

08-1127 全世界に僅か5百箱のヌーヴォー

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2008 ボージョレ・ヴィラージュ プリムール ヴィエイユ・ヴィーニュ
ジョセフ・ドルーアン

Beaujorais-Villages Primeur Vieilles Vignes Joseph Drouhin Nouveau
(この商品は2009年には扱いませんでした)

nouveau0807.jpgブルゴーニュは、ドメーヌでなければ…
という人が体験すべきネゴシアンの“ドルーアン”。
そう言われるだけの品質がこのヌーヴォーにも?

上級の中の上級品、古木からの原料だけで仕上げた
このワインがヌーヴォーといえどホンモノでなければ、
「ドルーアン・スタイル」という主張が色あせてしまいます。

2008年の難しい天候を、総指揮を執るヴェロニクは、
原料葡萄を厳選、捨てまくって良い房だけを選び、
醸造する…という手法で乗り切ったようです。

仕上がりは決して悪くない…と主張するこの
ヴィエイユ・ヴィーニュは全世界に向け
僅か500箱しかない…という点からも
充実した内容が期待できます。

瓶番号は、5470。…ということは6000番の中の
終わりに近い数字。
グラスに注いだ出足は、微弱発泡を感じます。
色が濃いというわけではなく、クリアーに赤い。
風味はエレガントにまとまる。
すぐに微弱発泡は消え、滑らかな舌触りに変身。
きれいな曲線を描くボディは、スリムな締まり。

ガメィらしい華やかな香は持つのだけど、上品なバランスを構築、
派手派手しくはなく、大人の雰囲気。
人気投票で、「調和の美学」を主張するこのワインは、6位を獲得。

品質は明らかに高くエレガントにまとまるが、目立たずひっそりと、
しかし人里離れた場所で咲き誇る花のような存在。

08-1127 超高品質のヌーヴォー。今年3位獲得。

※この記事は2008年のボージョレ・ヌーヴォーを扱ったときのものです。
2009年のご参考になればと、再掲載しております。

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ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー
ドメーヌ・シャサーニュ

Beaujolais Villages  Nouveau Domaine Chassagne

nouveau0805.jpg毎度お馴染み、超高品質。
レベルの高さで圧倒的なシャサーニュ。
しかしながら、今年は、飛び抜けたレベルにまでは
達してない…ようにスタート時点では感じました。

もちろん、他より頭抜けて良いんです。
しかし今までのブッちぎりの良さから考えると、
天候不順のせいか、少々、
パワーダウンの感を否めなかったです。

と文句を言いながら飲んでると、
グラスからたくさんの香りが溢れてきました。
イチゴやバナナや洋梨などの香。
果実がカゴに盛られたような多種の香を十分に感じますが、
派手でなく、まとまりが良いんです。

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その上、角が落ちた舌触りの良さ。
酸は昨年までに比べて少し
多めのようにも思いますが、
アクセントとして味構成に加わり、
全体像はキレイにまとまっています。

スタートと時間が経った後では、
少し評価が変わりました。
実力派ドメーヌ・ワインにとっては
当然ではありますが…。

ただ、期待が余りに大き過ぎると、
2008年のような天候不順・ビオデナミ…という足かせが重すぎたかも。

そう言いながらも、試飲会では堂々3位を獲得。
いずれにしても、ここの品質の高さは、揺るぎなきものです。

08-1126 今年の一番は?

※この記事は2008年のボージョレ・ヌーヴォーを扱ったときのものです。
2009年のご参考になればと、再掲載しております。

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2008 ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー
ジャン・エティエンヌ

Beaujolais Villages Nouveau Jean Etienne

残念なことに、この商品は2009年のリストから消えてしまいました。

nouveau0803毎年、行う飲み比べ。
今年はどれが美味しい?
一本だけ飲んでたら分からない特性も
比較する事で、浮きあがってきたり、
あるいは似通ってる所が分かったり…

個々の感性の差で美味しかったり
そうでなかったり…と微妙なのが
味覚の世界、どれかを一番!
って決めるのは難しいことです。

だから部門別にしながら、人気投票…というスタイルで行います。

で、今年の一番人気は?部門としては、
コストは考えず、一番気に入ったものを一位・二位・三位と3つ選んでもらって、
それぞれに、3点・2点・1点を与え、合計点数が最も高いものは?

nouveau0804ジャン・エティエンヌのヴィラージュ・ヌーヴォー
色彩は十分に濃くて、紫を含んだ赤色。
たおやかさとフルーツがたくさん、ハーブや香草も散りばめられたよう。
お約束の、イチゴ、バナナ、洋梨などに加えて、
木のような、香草のようなスパイスが存在、
それが微妙なアクセントとなって絶妙な調和。

 

タンニンの量はこのカテゴリーとしては多めだけど角はなく、
微妙に力強さを主張するように、アフターテイストが長く続きします。
余韻も長く引いて存在感を主張、全体バランスも秀逸。

コストを考えなくても、考えても最優秀。
今年の当店ヌーヴォー試飲会No.1を獲得。
ルロワのプリムールさえ抑えた、この品質は御立派。

さすが、三ツ星レストランで使われる…というだけありますね。

08-1126 ロゼのヌーヴォー

※この記事は2008年のボージョレ・ヌーヴォーを扱ったときのものです。
2009年のご参考になればと、再掲載しております。

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ボージョレ ロゼ ヌーヴォー
ドメーヌ・リュエ

Beaujolais Rose Nouveau Domaine Rue

nouveau0802昨年は不足して困ったロゼのヌーヴォー。
今年はたくさんあるので、試飲してみました。

ボディは小さく、可愛らしい印象。
目隠しで飲むと、多くの人が、
「白…?」と答えそう。

軽やかでタンニンの引っかかりがなく、
するすると喉を越えてしまう。
白い花の香り。柔らかく丸い舌触り。
ボージョレでもタンニンが気になる…なんて人がいればうってつけ。
また、白はないのか?と言う人には好適と言えるでしょう。

柔らかく角がない、イチゴ系の華やかな香りも控えめで、
和食・日本食の系統には極めて合わせ易いワインです。
ノンフィルターとの表記がありますが、凝縮された重さがない分、
ロゼらしい美しい色と共にパーティーの雰囲気にぴったり。

良く冷やしてスタートすれば、より広範囲のお料理と合わせられるでしょう。
豚カツなどにはぜひ試してみたい上々の味筋です。

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同蔵元
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー

08-1126 今年もヌーヴォー

※この記事は2008年のボージョレ・ヌーヴォーを扱ったときのものです。
2009年のご参考になればと、再掲載しております。

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カンソン社 ボージョレ・ヌーヴォー ペットボトル(2009年新商品)

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カンソン社 ボージョレ・ヌーヴォー 瓶

nouveau0801今年も、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日がやってきました。
11月の第三木曜日ということで、
今年は最も遅い20日という事になり、
準備は多少余裕がありました。

今年の作柄は、少々厳しい…とのこと、
それぞれを飲んで試すしかありません。
では、まずは最も、リーズナブルな、
カンソン社のものから試飲スタート…。

ボージョレ・ヌーヴォー カンソン社
悪い年は期待?して良いこの造り手…
なんていうと変に感じられるかもしれないですが、
実際、1996頃から飲み始めて、今年まで、豊作年は凡作、
厳しい年には秀逸…というのが本音。

2008年、天候不順の年として、期待を持ってしまうのが変…?
でも、思い通りに良い仕上がり。
外観の色は結構濃い赤色。

イチゴの風味がしっかりと締まり、ハデバデしく香が拡散するのでなく、
タンニンの量も例年以上。実の褒められるべき内容に仕上がってます。

一部のドメーヌ物よりも色が濃い点が不思議でさえありますが、
ライトながらも、決して悪くない仕上がり。
温度が上がると生意気にも?滑らかさのような、
旨味のようなものさえ感じてしまい、
一体どうなってんだ?と嬉しい誤算。

これを毎年飲んでいたら、2008年を豊作?と錯覚してしまいそう。
お上手、そして見事なコスパに脱帽。
来年もこれは飲んでみたいな…と実感できる上出来。

試飲会で、コストパフォーマンス賞第二位獲得。
これは買って損がないヌーヴォー。

08-1112 富志美盛 本醸造無濾過生原酒(2006年)

2006 富志美盛 本醸造無濾過 生原酒
大野酒造
Fushimizakari Honjozo Muroka Nama Genshu

c0178330_21252899実は、前に味利きしたものが、平成16年産のものである事が判明、
最終生産品である18年(2006年)産の、同じ造りの酒を
倫子さんが自ら持ってきてくれました。

早速、味を利いてみました。
彼女が主張する(日本酒度+4)からではありませんが、
前の物より、締まった印象を抱かせるものでした。

約1ヶ月前に飲んだ、記憶の中の4年前の酒と、
今飲む若い酒(と言っても2年前)の老・若についての差は、
正直言ってさほど感じません。
自分がワインのテイスターとしてアプローチしているのと、
両者とも光の通らない氷温に近い貯蔵庫にあった為だと思います。

c0178330_21264746外観は僅かに黄金のトーンを持ちクリアー、
濁りは一切なく、輝きさえ感じさせます。

グラスから立ち上がってくるのは、
富志美盛お得意の黄桃などのフルーツ、
糀、またエステル系の香気もあり
原酒というアルコールの高さのせいか、
ワインしか飲まない人間は、香の豊かさに
ただただ、圧倒させられるばかり…。

前よりも酸が確かに通っています。
その明確な酸を備中杜氏お得意の
十分な残糖で見事にバランスを取ります。

味わいの複雑さは、無濾過のなせる技?
それとも杜氏が思い描き、構築した世界?
確かに1ヶ月前に飲んだものよりは、
甘さは控えめ、そして腰の強さを感じさせますが、それでもなお十分な残糖が存在しています。

c0178330_21262994ドイツワインなら、少し糖度の低い
シュペートレーゼ位の甘さ。
酒躯の力強さは、一段と増して、
止めどなく伸びていく余韻の中に
焦げ臭、ナッツなどの香ばしさが
次々と舞い上がってきます。

日本酒は、寝かせると「ヒネる」と、
言われいますが、この状態を
もしそう言うとすれば、利き酒の
その表現を訂正すべきでは…。

そして、短命な酒と、長寿命な酒があるとすれば、
アルコール度数が高く、酸がしっかりとして、糖度が高く、ボディがしっかりとしたこの酒は、
間違いなく後者だと判断できます。
実際、16年産の酒がビクともしてないどころか、もっと先を期待させましたから。

もし、冷蔵庫に僅かの余裕空間があれば、
この酒を5年位は寝かせてみたい…
そんな気にさせる内容、蔵元が幕を降ろしていることも考えると、
抱えておきたい宝物です。

2843g【限定品】H18BY 富志美盛 本醸造 無濾過生原酒 720ml

08-1101葡萄の樹3本のオーナー

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ドイツ最高峰、フーバーさんの造る
ヴァイサーブルクンダー。

葡萄は、このドイツ名で呼ぶと
馴染みが薄いような気がするけど、
ピノブランのシノニムで、結構身近。

最近ブルゴーニュでもこの品種に接し、
風味の共通性を確信できました。

バーデンは南寄りで、気候区分はB地帯。

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ドイツは北限と…いう印象よりも、
アルザスやむしろブルゴーニュと同等と考えるべきかも。

地球温暖化を叫ぶ前から、その傾向が強かったけど
今バーデン地方は、さらに空気の温みを感じる造りに
なってるようです。

そしてこの“H”は、予約販売のスペシャル・バージョン。
今、予約して、樹3本から収穫される葡萄で造られます。

『葡萄の樹3本のオーナー・ワイン』であり、
先払い、約一年後に受け取りです。

3本の樹からできるワインの本数を、
およそ4~6本と説明していますが、5本と考えて
おいた方が良いでしょう。

と、言うよりも、本数が増える事を望んだらダメ
なワインという理解が必要なようです。
「収穫量制限」という言葉を胸に、造る側に立てば
樹に実る葡萄の数をできるだけ減らし、樹のエネルギーを少ない葡萄に集中させてこそ、
ポテンシャルの高い原料になり、美味しいワインになるのですから。

…内容を把握しにくいので、消費者の理解を得られてませんが、

実は、これ、ブッちぎりで高い品質を持ってるんです。

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今は、毎年飲んでる『葡萄の樹3本のオーナー』のワインに対し

最初は懐疑的でした。

売れ残ったワインの固め売りじゃないの…って思う心が少し。
だけど、ドイツNo.1のフーバー醸造所のワインは不足状態で、
とても売れ残ったりする状態ではない…ってのに気づきました。

実際、フーバー醸造所の中を見ると、小さな別タンクで造ってる。
同じ葡萄を使う←ヴァイサーブルクンダーとどう違うか…と言えば、
内容の『密さ』が明らかにあるという点。

倉庫やワイン屋に滞留することなく、すぐに消費者に届く…
という点で、フィルタリングをほとんど行っていません。
その上、造り手も製造即、全数販売…という事で負担が無いので
品質的にかなり高い仕上がりでまとめているようです。

飲み比べれば分かるキメの細やかの差。
通常のヴァイサーブルクンダーでも
秀逸なのに、より滑らかな舌触り。
和食に合う素性ながら、さらにハイレベルな
領域へ到達しています。

常に、前年より品質が上がる…という
信じられない力を発揮するこの醸造所。
その傾向は十分にあるものの、
『葡萄の樹3本のオーナー』の場合は、
本数の増減への覚悟が必要なのでしょう。
でも例え4本になったとして、3937.5円、
通常のヴァイサーブルクンダーの定価より安いです。

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↑左2006年  ↑右2004年

複数本を使うレストランなどでは、間違いなく、“買い”でしょう。

私にとっては、「一年先に入荷する超高品質なドイツのヌーヴォー」なんです。

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