中華料理 一品楼
個性派の餃子に
さて、【A】前菜の4番目に登場する餃子。
ワインを合わせようとすると、微妙にズレる。
ワインなしで味香を探ってみると、
少しばかり特徴がある。
なぜか、海産物系の旨味と香が
織り込まれているように感じる。
肉系だけならば、マッタリ・コッテリ系の
ワインもアリなのだろうが、調和を求め
突き詰めていくならば、キレが必須となる。
そしてまた、餃子の前に出て来る前菜が、
1.イカのゴマダレがけ
2.くらげの酢の物
3.ザーサイ
にスパークリング‥という事になれば、繊細さと明確さも必要か…
と思いを巡らしながらワインを試飲する。
南仏ルーションのグルナッシュブラン&グリを使った
うま味いっぱいのワインがそぐわなかった。そこで次は
お約束のブルゴーニュのシャルドネを合わせてみた。
しかし、リューリー1級、ブルゴーニュ・ブランは調和しない。
かと言って南仏の樽コッテリ系シャルドネとも今一歩。
この餃子の相手とはなりにくい。
そこでイタリア方面を探ってみる。
が、これらも上手く調和しない。
しかしながらアルザスを起用してみると、
ピノ・ブランで少しだけ理想へと近づいているのが分かった。
ならば、ここではドイツの白を起用するのが順当だろう。
…と、次のワインを準備する。
この中で、最も適合するのは…と選び抜いたのが、
ケルペン醸造所のブラウシーファー。
ここの土壌は青いスレート粘板岩。
それを主張するような青のラベル。
だからという訳ではないのだが、海の青を連想させ、
スッキリととして、切れあがり、フレッシュ。
この店の餃子の海産物系の風味と、焦げた香りに上手く調和。
【A】前菜4番目 餃子にはこのワイン。
やっと一つ目が決定。
[To Be Continued…]