06-1128ボージョレ・ヌーヴォー2006 飲み比べ[13] ボージョレじゃないけど…Nr.1 ラ・トゥール・ボワゼ

これは、ボージョレでなく、規格とすれば、ヴァン・ド・ペイのヌーヴォー。
造り手と畑は、ミネルヴォアにあるので、その新酒と考えれば良いだろう。
しかし、メリットがある。
何と言っても、収穫・醸造が早いので、高速船に載せれば
ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日11月16日に間に合うのだ。
やっぱ船便だと価格が安い!

しかも造り手のラ・トゥール・ボワゼのレベルの高さは
私が保証できる。

本来が、セミ・マセラシオン・カルボニックで造っており、
新酒も当然ながら、同じ技法でソツなく仕上げている。

ラ・トゥール・ボワゼは、かなり広い所有畑を持ち、
収穫作業の期間が、1ヶ月もかかってしまう。
かなりの重労働となり、その時に周囲から助っ人を頼む。

その人達と、苦しい労働を忘れる為に、毎日、宴会を催す。
1ヶ月間、ぶっ通しで続く宴会で飲むワインは、
その年の収穫で造った、このワインなのである。

とりあえずは、葡萄の実り具合とデキを見て
その年のセパージュを決める…という
行き当たりばったりの、いかにも南仏的な造り。
従って、このワインもセパージュが明確に示されていない。
メルロー、シラー、グルナッシュなどであるのは間違いないけど。

彼は、収穫前と比べて、収穫が終わった後は20Kg体重が増えるという。
毎日宴会を繰り返せば、当然かも。
これこそが、収穫を祝う、本物のヌーヴォー。

        
  ヴァン・ド・ペイ・ヌーヴォ
    ドメーヌ・ラ・トゥール・ボワゼ [2006]

     990円 (税込)

色は南仏らしく、しっかりと濃い。
香は、苺などのベリー系もありながら、
スパイス・ハーブなどを感じさせる、シナモンやクローヴもあり。
やはりボージョレの新酒よりはボディがあり、
ミディアム一歩手前と言った所だろうか。
(なぜか、一つ前のマルセル・ラピエールと共通点が多いような…)

今年の実り、その楽しさを愉しむには最適。
ボージョレ・ヌーヴォーの価格に納得できなければ、
この新酒を試せば良いだろう。

[品 質→ 普通 良い 優良 ●秀逸 最高]
[質:価→ 普通 良い 優良 秀逸 ●最高
船便の安さは圧倒的。

[To Be Continued…]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です