2006 ロルッヒャー・カペレンベルク
シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン
カール・オッテス
Lorcher Kapellenberg Spatburgunder Q.b.A Trocken
Weingut Karl Ottes
カール・オッテス。近年評価急上昇。
その生き生きとしたリースリングを飲めば、
人気の高さも納得できます。
でもそれだけ白の造りが上手だからこそ、
赤の方には期待をしていなかった…
というのが本音。
オールマイティーな造り手なんて、
そうそう居るハズはないから。
グラスに注げば、色は薄め。しかし中心部分には
黒っぽさと紫を感じる色合い。
香はドイツのシュペートブルクンダーならでは。
赤い果実、茹で小豆はお約束ながら、
焦げて香ばしい風味。下草、ヨード。
オレンジ、苦みが締まる風味。
そして、微弱発泡が仄かに隠れています。
舌触り滑らか。丸さがあるのは、
ほんの僅かの甘みがそう感じさせるのか…。
ライトボディ。でも決して味が薄いのではない。
スルスルと喉を落ちていく曲者。
旨味はいっぱい。
心地良い苦み・締まりへと味の曲線はつながっていく。
樽の風味が味の要素を豊かにしている。
飲み残して、二日目になって、冷蔵庫に入れていた温度から飲み始め。
すると、一段と美味しい!
間違いなく美味しい。
昨日は、甘さが気になる…と言ってた傍らのソムリエも
今日の方がおいしい!と言ってます。
で、目的とも言うべき、これ。
トランスポーター3の主人公、
フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
のイメージ?と問われたら全く違います。
むしろ、したたかに生き抜く女性のような、
潰れそうで、実はそこから実力を発揮…という
芯の強さを持っているワイン。
どちらかと言えば、この映画のヒロインの
イメージに近かった…かな?