※この記事は2007年のボージョレ・ヌーヴォーを扱ったときのものです。
2009年のご参考になればと、再掲載しております。
「ボージョレ・ヌーヴォーなんて」
…と全く否定してしまうのは簡単です。
でも、こう仰っている方は、できれば何がお気に召さなくて、
背を向けるのか…を聞かせて戴きたいのです。
それは、恥ずかしながら私自身が
この言葉を発し続けてきたからです。
しかしここ10年ほどの進化、そして試飲を重ねていくに従って、
これは絶対に無視できない、
このジャンルを否定してしまっては、
日本のワイン文化の発展を止めてしまう可能性さえある
と気付いたからこそ、敢えて言わせて頂きたいのです。
まず、否定する言葉で、代表的なものは…
「味が薄い」
「大量生産されたジュースのようなもの」
…でしょうか。
確かに大量生産系の安物を買えば、これが
正しいと言わねばなりません。
量販店・チェーン化した販売店などでは必然的に
そういった大量生産系の物を扱うしかありません。
高品質の物を扱うには、生産量が少な過ぎますから。
大量仕入でコストダウンし、均一な銘柄で統一感を得る…
という流通形態ですから、
高い品質よりも数量によるメリットと、
安定的品質(つまりは並レベル)へと行き着くしかないのです。
有名人を使ってイメージを上げようとも、それは外観のみであり、
生産量の多さは、どうあがいても品質の上昇を拒むのです。
従って、量販店で購入して飲んで、それが全てだと信じている方には、
反証としてオススメできるボージョレ・ヌーヴォーがあります。
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
フランク・サンカン
[2007] 750ml【ご予約】
ぜひ、飲んでみて下さい。
この認識を変える事ができる品質であることは
まちがいありません。
[To Be Continued…]